山田悠介作「キリン」結末を徹底解説

書籍

今回紹介するのは書籍になります

「キリン」 山田悠介作

この作品は読書が嫌いな私が

飽きずに読むことが出来た作品です

書籍で最後まで読めたのはこの作品が初めてです

あらすじと結末を徹底解説していきたいと思います

ネタバレ注意⚠

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キリン (角川文庫) [ 山田悠介 ]
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登場人物

  • 麒麟

ジーニアスバンクによって生まれた男の子です。母親に「失敗作」と呼ばれた心優しく真面目な子です

  • 秀人

麒麟の兄で同じくジーニアスバンクによって生まれた男の子です。麒麟とは反対にずば抜けた頭脳を持つが感情がない

  • 厚子

麒麟と秀人の母親でジーニアスバンクで精子を競り落とし二児の母となった

  • 鳥居

ジーニアスバンクの創設者。天才が増えることを望んでおり日本を改善すべくプロジェクトを立ち上げた

  • 熊野

天才養成学校の講師で麒麟のことをとても気にかけている

あらすじ

厚子は保険会社に勤務しておりました

そこでの厚子の評価はあまりよくなく、

営業成績の悪かった厚子は社員から馬鹿にされて悔しい思いをしてました

そんな厚子がジーニアスバンクという会社の噂を聞きます

会社を創設した鳥居と言う人物は

優秀な人材が増えることを強く願っておりました

そのジーニアスバンクは天才を作るためにあらゆる優秀な人材の精子を集めていました

ジーニアスバンクが精子を売るためにオークションを開きました

それに参加をした厚子

厚子の狙いは最後に登場する

IQ180の天才数学者の精子

(クローバー113)

この精子を厚子は、75万で落札しました

厚子は子供を身ごもりました

名前は

秀人

秀人は驚異的なスピードで頭脳が成長していき厚子の思い描いていた子供になります

わずか3歳にして小学生高学年の問題を解く秀人

その後も驚異的なスピードで成長していく秀人ですが

厚子は秀人の容姿に満足していませんでした

そして厚子は新しい子供を身ごもる為オークションへ行きました

次に厚子が競り落とした精子は

ノーベル賞受賞者

(ハート333)

子供を身ごもった厚子

その次男の子供の名前は

麒麟

麒麟の成長にはとても期待していました

容姿はとてもきれいで

小学生の問題を4歳でマスターした麒麟

しかし

中学生の問題になると急に解けなくなってしまいます

それに厚子は落胆し、麒麟に酷い仕打ちをするようになります

それから麒麟は厚子の元を離れ

天才養成学校に行くことになります

そこで絵の才能を開花させる麒麟

その頃、秀人はアメリカのロックヒルズ大学の教授となり講義を行っておりました

秀人は東京で研究成果を発表する為に来日することになります

それを聞いた麒麟は秀人に会いに行きます

実に11年振りの再会です

しかし、秀人は倒れてしまいます

アルツハイマー病と診断されます

その時、麒麟の元に聖画展で最優秀賞を受賞した事が伝わります

厚子がそれを知り

「一緒に暮らそう」

と言います

麒麟は厚子のことを許し、2人で秀人の所へ向かいます

秀人はすでに目を覚ましてました

秀人は自分の遺伝子がほんとに天才の遺伝子なのか

真実を知る為に鳥居の所へ向かいます

あとから麒麟たちが追いかけます

鳥居の息子が自分であることを知った秀人は、鳥居を殺害してしまいます

鳥居の息子であることと

殺害したことを麒麟たちに伝え

次は厚子を殺しに行こうとしてました

そこに野口から電話が来ます

指定された場所に向かうとそこには熊野が居ました

熊野は真実を伝えます

秀人の親父が鳥居ということ

麒麟の親父が自分である事を告げます

真実を知った麒麟

ジーニアスバンクのことを警察に伝え

鳥居を殺害したことを自白しました

それから数年

秀人は刑務所暮し

当然厚子と麒麟の事は覚えておりません

が昔に厚子と麒麟の3人で一緒に動物園い行ったときの絵を描き

麒麟は涙して秀人のいる刑務所を後にします

読んだ感想

麒麟がどんな状況になってもいつも家族のことを考えていてとても心優しい子だと思いました

親から酷い仕打ちを受けても最後は許したり

「失敗作」とは感じませんでした

むしろ、人間にとって1番大切な心を持っている

「成功作」だと思いました

優秀な人材かそうでない人材と差別されてしまう悲しい物語です

遺伝子ではなく自分自身の行動が大切だと言われてるような気がします

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